今日は神戸での戦争体験について書きます
2019/08/07
今日は神戸での戦争体験について書きます
大阪市平野区のうえだ行政書士事務所です。
代表者の上田桂子です。
8月15日の終戦記念日が近づいてきました。
今日は、戦争中に、親族が神戸市内で体験した空襲について、私が聞いた話を書きます。
当時、女学生だった親族は、神戸で空襲にあった時、母親と弟妹の計5人で避難をしました。
一番下の妹はまだ背負っている状態でした。
父親は町会の役をしていたので、別行動でした。
母子は最初は防空壕に入っていましたが、「このままここにいては蒸し焼きになる!」と言われ、防空壕を出たそうです。
そして、「○○(地名)に行こう」と誰彼なく言いだし、その場へ向かいました。
○○というところは、少し前に空襲になって焼け野原になったところだったそうです。
何とかそこへ辿り着き、翌日、同じようにそこへ辿り着いた父親と再会できました。
父親はてっきり家族は死んだものだと思っていたそうです。
その後、家族で父親の実家を頼りました。
しかし、女学生の彼女は学校があるため、学友を頼り、神戸に戻りました。
そして、二度目の空襲にあいました。
今度は飛行機から機銃掃射に襲われ、とっさに橋の下に隠れました。
幸い、ほどんど水のない川だったそうです。
そこへ逃げ込んだために、命が助かりました。
一度目は家族を守り、二度目は一人で逃げて、何とか生きることができました。
本当によく助かったものだと思います。
今日は8月7日。
昨日8月6日は広島に原爆が投下された日です。
明後日8月9日は長崎に原爆が投下された日です。
原爆も、空襲も、沖縄の地上戦も、全てが残酷で非道なものです。
戦後に大陸から帰還することも、抑留されたシベリアで生き抜くことも、全て残酷で惨いことです。
日本は今、戦争を風化させてはいけない、と語り継いでいます。
しかし、世界にはまだ当時の日本と同じように空襲にあったり、望まないのに兵士にされたり、自爆を強要されている人々が多くいます。
戦争は決して過去のことではない。
この時期に改めてそう感じます。
戦争を体験された方は、皆さんが高齢になりました。
未来へ語り継いでいくためにも、今の間にしっかりとお話を聴き、学びたいと思います。
また、世界で苦しんでいる人々のことも心に留めていたいと思います。
この8月7日に、そのように思いました。