大阪市のうえだ行政書士事務所です。面会禁止は認知症の方には辛いです…

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大阪市のうえだ行政書士事務所です。面会禁止は認知症の方には辛いです…

2021/02/12

大阪市のうえだ行政書士事務所です。面会禁止は認知症の方には辛いです…

大阪市のうえだ行政書士事務所です。

代表者の上田桂子です。

 

私事ですが、昨年8月に家族(90歳)が外出中に怪我をし、救急搬送され、そのまま入院をしました。

搬送された病院は急性期の病院だったので、約1か月後に区内の病院へ転院しました。

更に1ヶ月の経過観察後、退院に向けての準備が始まりました。

この入院期間中、新型コロナウイルスの感染防止のため、どちらの病院も面会禁止だったので、ほとんど本人との面会は出来ませんでした。

会えたのは、入院直後にせん妄が起きた時、容体が悪くなった時、医師から病状説明を聞く時、今後の相談をする時。あとは転院の時だけでした。

なかなか会えない間に、心配していた通りのことが起きました。

認知症を発症し、進行してしまったのです。

 

入院中はずっと安静にしていたので、筋肉が落ち、車椅子に自力で移動もできない状態になりました。4

しかも認知症も進行しています。

退院後は自宅に戻ることを予定していましたが、一緒に病状の説明を聞いてくれた親族や病院のケースワーカーさんとも相談し、施設への入所を決めました。

ところが、施設も今はほとんどのところが面会禁止です。面会も出来ないとなると、認知症が更に進行するのではないか。なので、本当は施設への入所をしたくなかったですが。

 

同じ頃、有料老人ホームで、外出が自由に出来るところがあると聞きました。

面会が出来なくても外出が出来る、そして携帯電話などで連絡が取れるところを探してみると、その条件のところが見つかりました。

退院の期日が迫っているので、やれやれと安心したら、その施設の系列の施設で新型コロナウイルスの感染事例が発生し、新規の入所が出来なくなってしまいました。

そこからまた探し直し。

病院から紹介されたところは、面会や外出どころか、携帯電話の持ち込みもできないところでした。

本人は施設への入所を決して納得していないのに、全く会えない、電話で話すことすら出来ない、そのようなところに入所することになったらどう思うだろうか。「こんなところに入れられた」と怒るだろうな。それに、年齢も年齢だし、家族とも会えない間に認知症が更に進行し、数カ月ぐらいしか生きられないのではないだろうか…

などと色々と考えを巡らし、退院の期日は迫っていましたが、そちらはお断りしました。

 

探してみたところ、携帯電話の持ち込みは勿論のこと、面会、外出、外泊が可能な施設をようやく見つけて、無事に入所できることができました。(現在は緊急事態宣言が発令中のため、外出や外泊は出来ません。)

 

本人の状態はと言えば、私が家族だということは分かっていますが、他の人と間違えています。

もし会えない日が続けば、私の顔も忘れてしまうことでしょう。

やはり面会ができるところに入所できて良かったと思います。

ちなみに携帯電話は、元々使っていなかったので、使い方を説明してもとうとう使えませんでした。

(高齢者向けの使いやすいフューチャーフォンを用意したのですけれど、使ってもらうのは無理でした。)

 

さて、面会は出来るのですが…4

面会時に新型コロナウイルスを決して持ち込んではいけないので、日頃から感染しないようにかなり気は使います。また、面会の回数もやはり遠慮してしまいます。

早く新型コロナウイルスが収束してくれることを願うばかりです。

 

私事ですが、このような日々を過ごしております。

この体験を通じ、行政書士・終活カウンセラーとして、お困りの方のお力になれることもあるかと思います。

ご家族の方の入所施設探しておられるなど、お困りごとのある方は、お気軽にご相談ください。